1/30/2013

幼稚園の入園説明会に参加した

幼稚園は、仮に延長保育があったとしても幼稚園である。
保育園とは違うのだ。

・・・と、今さらながらに気づかされた、たまこであります。

私は、いつも思うのだけれど、全てにおいて楽観すぎる。
ツメがものすごく甘い。
ワキも甘い。
そんなつもりはないのだけれど、性善説で動いているところがある。

つい先日、近所の公園に遊びに行ったら
2年保育欠員募集のお知らせ
という張り紙がしてある幼稚園を見つけたのだ。
1月末に説明会があって、2月上旬に面接をすという。

確かここは延長保育があったと記憶していたので、うーん、保育園がダメだったら幼稚園もありかもしれない、と説明会に参加することにしたのだ。
そう、軽い気持ちで。

ここで、かなりの数のジャブを受け、最後にカウンターでノックダウンだった。
完敗である。
すみません、甘く見ていた私が悪かったです。
もういい加減な気持ちで幼稚園の門をたたきませんので、お許しください。

何が私にショックを与えたのか

  1. 副園長がいらしていた
  2. パワポとムービーの資料がプロジェクターに
  3. 面接がある
  4. 面接料を取られる
  5. 入園料等、かかる費用が想像以上
  6. アクティビティが非常に充実している
  7. 他の参加者がみなマダムっぽかった
世間知らずと笑われてもいい。
だって、本当に、すごーくショックを受けたから。

順を追って説明する(恥の上塗りか)。

1. 副園長がいらしていた

園長先生が外出されていて、代わりに出席された副園長先生は、どこからどうみても90近いご高齢の男性だった。
おそらく園長先生も同世代の方に違いない。
そして、また話がうまいのだ。
「僕も昔、幼稚園の園長を長く務めておりまして」
みたいな話から、
「ロバート・フルガムの『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という本、
アメリカでベストセラーになった本ですね、
あれはいい本です。
幼児教育がいかに大事かってことですね」
につながって、
「この幼稚園は歴史も古くて地域の幼児教育を長いこと担ってまいりまして」
「歴史が古いだけでなくて、時代に即した改編も行っております」
などなど、数々のプレゼンをこなしてきたであろう風格があった。
保育園の説明会や見学でこれほどの導入は見たことがない。

2. パワポとムービーの資料がプロジェクターに

どなたが作成されたのかわからないのだけれど、説明会用のパワポ資料とムービーをプロジェクターに映して説明してくださった。
教育理念、各学年のカリキュラム、1日の様子、などなど。
映像資料は、子どもたちの楽しそうな様子が見られて興味深く見させていただいた。
この辺りの持っていき方もうまい。

3. 面接がある

びっくりしたのだけれど、よくよく調べてみたらどこの幼稚園でも「面接」があるのが常識みたいだった。
保育園で面接って、内定が出た後に面談するくらいで、よっぽどのことがなければ内定取り消しなんてならないわけなんだけれど、幼稚園の場合は面接の後に内定が出る。
面接試験のようなものだろう。
お子さんの遊ぶ様子などを見させていただきます、とおっしゃっていたけれど、集団保育に耐えられるかどうか見るんだろうか。
だんなさんに話したら、
「いや、それは親を見たいんだよ
ヤバそうな親かとか(どんな親だ)
幼稚園を勘違いしていないかとか
価値観おかしいとか・・・」
と言っていたけれど、まあ、それもあるかもしれない。
ふと思ったんだけれど、面接の時って正装なんだろうか。
まあ、そうなんだろうな。
スーツなんて持っていないんだけれど。

4. 面接料を取られる

これもさらにカルチャーショックだった。
これをカルチャーショックと言わずして、何という。
平たく言うと、受験料ですね。
そう言ってくれれば、わからないでもない。
(わからないでもない、というレベルだけれど。)
だいたい相場的には5000円前後くらい取られるようだ。

5. 入園料等、かかる費用が想像以上

募集要項を見たら、入園料がなんと十ン万円と書かれていた。
しかも、施設設備費(って何だ?)がさらに十ン万円(年額)。
合わせて30万円位を最初に納入しなくてはならないらしい。
区から私立幼稚園への補助金が出るらしいけれど、最高9万円を補助してもらったとしても10万円前後は自腹だ。
また、加えて月々の保育料は5万円弱。
もちろん、保育園に比べると英語や体操、工作など、さまざまなアクティビティが用意されていて、幼稚園以外に習い事をする必要がないと考えるのであれば、まあ、納得できる範囲かもしれない。
えーと、それにしても、謎の「施設設備費」って何なんだろうか。
暖房とか冷房とか?建物の修繕費とか?
入園料と保育料で賄えないものなんだろうか?
月1万と考えれば、マンションの管理費みたいなものなんだろうか。
それにしても、うーん、幼稚園業界の慣例なんだろうか。
これくらいとらないと、経営が成り立たないのか。
さらに、これらに加えて入園の際には制服、カバン、体操着など、総額3万5千円の注文をすることになる。

6. アクティビティが非常に充実している

私が見学に行った幼稚園には、いろいろなプログラムがあった。
  • 英語
  • 体操
  • 工作
  • バイオリン
などなど。
さらに、みんなが降園した14時以降にも週に1,2回、希望者にそれらの活動を習い事のようにさせてくれる「課外活動」があった。
卒園生(またはその紹介)対象に、小学生以降もそれらの課外活動を続けることができるシステムになっている。
手堅い。
こういうアクティビティというか習い事の類は、認可保育園ではほとんど聞かない。
私が寡聞にして知らないだけなのか、本当にないのか。
でも、ほとんどの幼稚園では、多かれ少なかれ「幼児教育」的なことを積極的に宣伝しているようである。
需要過多というアンバランスが、保育園の横並びを助長していると言えなくもないと感じる。
まあ、そもそも保育園と幼稚園では目的そのものが違うので、比べること自体がナンセンスなのかもしれない。
(ここまで来ると、私の小さな脳みそでは複雑すぎて処理しきれない・・・)

7. 他の参加者がみなマダムっぽかった

えーと、これは、やっぱり、ショックでした。
ショックというか、私が世間知らずだったというか。
入園説明会なので、私はいつもの適当な格好で出かけたのだけれど、他のみなさまは、シックで品の良い服装で参加されていた。
す、すみません、こんなヨレヨレで。
話し方も上品だった。
幼稚園なので、働いているとしてもフルタイムとは思えないので、こんな高い料金を取る幼稚園に通わせるご家庭はどうなっているのだろうと・・・(ちょっと下世話でした。反省。)

そんなこんなで、豆腐の角で頭をぶつけて死んでしまいたいくらいのショックを受けて帰ってきた。
ちなみに、頼みの延長保育は2h or 3h のみ。
1000円/時。
保育時間は14時までなので、長くても17時までである。
課外活動に参加している場合は、活動が1時間あるので、それ以降とみなされて最長18時まで預けることはできる。
ただ・・・もちろん毎日18時というわけにはいかない。
フルタイムだと、17時お迎えなんてまず無理である。

これもあとで調べたら、たいていの幼稚園の延長保育は17時までだった。
フルタイム共働きなんて門前払いである。
しかも、何かというと平日の昼間に呼び出される。
たとえば、このたび入園したいと思ったとすると、まず、
願書提出 -> 平日昼間
面接 -> 両親でということなので、土曜日
入金 & 制服等の注文 -> 平日昼間
制服等の受け取り -> 平日昼間
等々・・・
先が思いやられる。

ここまできて、私ははたと気付いた。遅すぎるけれど。

幼稚園は幼稚園であって、保育園の代わりにはならない。

当たり前ですね、はい。

ここまで見てくると、はー、保育園ってところは待機児童問題を除けば、ずいぶん優遇されたところなんだなあ、ということがよくわかった。
保育園児がいらっしゃらないご家庭の不公平感が、何となく理解できた。
税金投入額からすると、かなり違うに違いない。

うちとしては、幼稚園は選択肢に入らない、ということだけはよくわかった。

1/29/2013

同僚ワーキングマザーの退職に寄せて

公園で遊ぶタイタイ - 戦わない育児
週末は土日どちらも天気がよかったので、公園で(老体に鞭打って)遊んできた。
40くらいで「老体」っていうのもどうかと思うけれど、一昔前の40なんておばあちゃんだもの。
だんなさんの中学校の同級生の中に、すでに孫のいる人がいるらしいし。

それはともかく、まだ弱冠30歳というピカピカのワーママ(2歳の息子さんがいらっしゃる)が、退職することになった。
彼女が新卒の時に仕事が絡んでいた関係で、その後、担当が代わっても仲良くしてもらっていたので、かなり残念な出来事だ。
聞くと、半年くらい前から転職を考えていたという。

最大の理由は
残業が多すぎて子供のお迎えに間に合わない
だそうだ。

確かに、仕事はむちゃむちゃ忙しい。
それでも彼女はかなりがんばっていらして、旦那さんと交代でお迎えにいくようにして、週の半分は遅くまで残業できる体制をとっていた。
それでも追いつかない。
今まで、Webサイトのコンテンツ編集者としてキャリアを積んできたのに、結局、「定時で帰れるお仕事」を選択して、転職先は学校法人の事務員だという。

その話を私のボス(40代男性)にしたら、
あー、そうだよね、女の人は大変だよね

えーとですね。
どうしてそういう発想になるんだろうか?
ボスは私より2つ年上くらいで、ほぼ同世代ということを考えると、この貧弱さは世代のせいではないだろう。
それとも、私の世代のマジョリティな考え方なんだろうか。

別に「女の人」が大変なわけじゃない。
彼女が個人的にそういう選択をしたのであって、それは「お母さんだから」ではない。
「お父さん」が転職したっていいのですよ。

私の就業先の会社は(私は派遣社員)、少なくとも人事部はダイバーシティ・マネジメントに力を入れていて、女性エンジニアや外国籍といった社会的マイノリティと呼ばれる人たちを積極採用したりしているし、ワーキングペアレンツコミュニティがあって定期的に情報交換をランチミーティングという形でとったりしている。
そういう意味では、割とリベラルな会社ではある。
(各グループやチームに浸透しているかどうかはともかく)

ちょっと話はずれるけれど、たとえばこの記事。
イクメン“大国”のフィンランド 大使館参事官が講演 / 西日本新聞
「フィンランド語に『イクメン』にあたる言葉はありません。父親が子育てや家事をするのは普通だからです」
そうですよね。
私もそう思う。
普通な状態じゃないから「イクメン」という言葉が生まれた。
でも、この言葉自体は悪いことではないと思う。
普通になってくれればいいわけだし。ひとつの気付きにもなりうる。

子供ができて、働き方が変わったり、考え方やモノの見方が変わることはもちろんある。
どのような選択をしたとしても、周りから何を言われたとしても、自分が「こうしたかったのだ」とはっきり自信を持って言える選択をしたい。

転職なさった先のワーママさんの今回の選択が、明るい未来をもたらしますように。


梅のつぼみがかなりふくらんでいた。
春ももうすぐ。

1/23/2013

[タイタイ日記] たからもの

きのう、おかあさんが ぼくをだっこして
タイタイは おかあさんの たからものだね
といいました

ぼくは うれしくて
ふふふ
と わらいました

そしたら おかあさんも
ふふふ
と わらいました

よる、おふとんで
おかあさんは タイタイの たからもの?
と まちがえて いってしまいました

そしたら
おかあさんは びっくりして
そうなの?
うれしいな
と いいました

ぼくは ことばが むずかしくて
わからなくなってしまいました

タイタイは おかあさんの たからもので
おかあさんは タイタイの たからものなの?

おかあさんは わらって
タイタイと おかあさんは
なかよしだねー
と いいました

おかあさんは たんじゅんです
でもまあ、うれしそうだから
そういうことにしておきます

1/22/2013

世田谷区から待機児童に関する回答が届いた

ちょっと前に、この際だから区長宛にメールを出した、と書いた。

そうしたら、1週間もたたないうちに封書で回答が届いた。
(なぜメールじゃないんだろう?)
回答によれば、内容は全て区長が目を通して、担当所管に指示が出るらしい。
私への回答は、保育課長さんからだった。
忙しいだろうに、ありがとうございました。

でも、内容は、うーん、あまり親切には感じられなかった。
ざっくりまとめると、
ご迷惑おかけして申し訳ない
現状は、こんな計画で鋭意取り組んでいる
待機児童数の算出方法は各自治体の独自調査であり、単純には比較できるものではない
貴重な意見をありがとうございました
というような内容が、A41枚にきちんとワープロ打ち(って最近言わないですよね)してあった。

世の中は、必ずしも善意の人だけで成り立っているわけではない。
それはわかる。
だから、どうしても、こういう言い訳っぽい内容になってしまうのは、わからないでもない。
でも、他の自治体と算出方法が違うんだから、うちだって努力しているわけだし、努力足りないとか言わないでほしい(意訳)、みたいな内容になってしまうと、やっぱりがっかりしてしまう。

そこで、そもそも「待機児童の定義」って何よ?という根源的な疑問がふつふつと沸いてきたので(こうなると「待機児童」オタクですね)、調べてみた。
知っているようで知らなかった定義なんだけれど、結構ショックを受けてしまった。

世田谷区HPより
4 待機児童数(国基準)の状況 - 世田谷区ホームページ (PDF)
「国基準待機児」とは、認可保育園申込者で、保育園に入園できない世田谷区民の児童数から以下に該当する児童を除いた者をいいます。
 ① 保育園、保育室、保育ママ、家庭的保育事業、認証保育所、定期利用保育、幼稚園の預かり保育を利用している。
 ② 自宅から通うことができる範囲に利用可能な保育園があるが、利用していない。
横浜市HPより
横浜市 こども青少年局 緊急保育対策課 横浜市の待機児童対策
保育所に入所申込をしたにも関わらず、定員超過により入所できなかった児童(保留児童)のうち、国の指針に基づき、横浜保育室入所者等を除いた児童の数のことをいいます。
 保留児童の方も待機児童の方も入所選考の対象であることに違いはなく、選考にあたり優劣をつけるものではありません。
待機児童数=保留児童数-横浜保育室等入所者数(注1)-育休取得者数(注2)-特定園等希望者数(注3)-主に自宅で求職活動をしている家庭数
(注1)横浜保育室、家庭的保育事業、幼稚園預かり保育、一時保育、乳幼児一時預かり施設の利用者
(注2)育児休業中の家庭の児童
(注3)特定の保育園のみを希望する児童、近くに空きがあるにも関わらず入所を希望しない児童など

世田谷区も横浜市も、国の指針に基づいて算出していると言える。 サンプルは2自治体だけだけれど、どこも同じだと考えていいのではないだろうか。
とすると、国基準に従って待機児童を定義するならば、タイタイのように認証保育園に入っている児童は対象外である。「待機児童」としてカウントされない
認可園に入れない児童がすべて待機児童と呼ばれるわけではないのだ。

なるほど。

横浜市が待機児童ゼロと言っているのが国基準であるとすると、実態はゼロではないかもしれない。
無認可でも入れているなら、待機児童じゃないでしょう、と言われれば、まあ、そうかもしれないけれど。

どうも、この待機児童の定義自体は平成14年に改定されたものらしい。
改定前は、単純に「認可保育所への入所申込みをしており、入所要件に該当しているが、入所していない児童の数」だったようだ。
出典: 待機児童の数字だけを追ってはならない - 保育経営ナビ|保育所&託児所運営・開業、ベビーシッター派遣の経営情報!

こうやって、国が定義を変えて、見かけ上待機児童数を減らしたとしても、結局問題は変わらない。
数字が見えない分、余計、問題をややこしくするだけじゃないだろうか。
このたび、横浜市が待機児童数ゼロに!という衝撃的なニュースがあったおかげでいろいろ調べてみたけれど、調べれば調べるほど、わけのわからないカラクリに吸い込まれていってしまうような気がした。

待機児童があまりにも多くて忘れがちなんだけれど、もう一つ、やはり、「サービス」という観点も付記しておきたい。
保育サービス自体がどうかというと、現在の需要過多ではサービス向上は、どうしても二の次になってしまう。
たとえば、世田谷区の場合、たいていの認可保育園は延長保育があってもだいたい19時くらいまでで、一部22時まで預かってくれるところがあるきりである。
休日保育なんて何をかいわんやである。
タイタイと同じクラスの男の子は、お迎えがいつも19時半なのだけれど、これ以上早くお迎えには来られない、という理由で認可園への申し込みそのものをあきらめてしまっている状況である。
おそらく、そんな保護者は山のようにいるに違いない。
あるいは、ベビーシッターを別に頼んでいるか。

待機児童問題となると、よくインタビュー記事などでお見かけするJPホールディングスの山口洋氏も、このあたりのことはよく憤っていらっしゃる。
Business Media 誠:嶋田淑之の「リーダーは眠らない」:なぜ待機児童は減らないのか?――JPホールディングスが保育事業に参入した理由 (2/6)
もちろん立派な経営をされている保育園もありますが、一般的な傾向として言えば『夜は仕事をしたくないので夕方までしか預からないし、日曜や祝日は仕事をしたくないので子どもを預からない』というのが業界の体質です。だから、保護者会や運動会を平気で平日の昼間にやるんですよ。働いている人を支援するために存在するのが保育園なのに、働いている人の事情をまったく考慮せず、自分たちの都合だけで運営しているところが多いんです。

 延長保育はせいぜい19時までで、それも内心快く思っていないので、そういう気持ちが子どもや保護者に対する態度となって露骨に表われるんです。まして休日保育をやっているところなんてほとんどありません。許せないですよ
じゃっかん言い過ぎ感はあるけれど、主旨はよくわかる。
現状では認証保育園に入れるだけマシで、園の条件と金銭的な問題を掛け合わせて、保護者がなんらかの負担を強いられている状況である。
これでは、キャリアを放棄してまで子供なんて産まない、と言われても致し方ないと思う。
少子化対策なんて、絵に描いた餅でしかない。

1/21/2013

週末は公園で

東京の雪、すごかったですね。
と、なんとなくすでに過ぎ去ってしまった天気の話題から。

おかげさまで、息子は今週、ほとんど外遊びができなかったらしい。
先生曰く、

一番近い公園でも途中の道がアイスバーンでつるっつるになっていて
公園に着いたら着いたで、雪解けでぐっちゃぐちゃになっていて
だもんだから、遊びに来る人も少ないらしく、雪かきもされておらず

お散歩に出かけても、ツルツル道を確認して帰ってくるという状態だったようだ。

福島出身の私のだんなさんは、
東京って坂が多いよな。
と、よく言っている。

言われないと気づかないんだけれど、確かにそうだ。
尾道よりはマシだと思うけれど。

私が小さい頃住んでいた代官山は、名前が示す通り「山」なので、そこら中坂だらけだったし、実家のある大田区は「○○坂」と名前のついた坂が山のようにある地域だし、今住んでいるところも、坂を下ってまた登ったところに保育園がある。
高校時代を過ごした苫小牧(北海道)なんて、そういえば、坂ってなかった。

何が言いたいかというと、アイスバーンの坂道は危険だということです。

体がなまってしまうので、週末はなるべく公園で過ごすことにした。
土曜日は近所の緑道沿いに点在している公園へ。
公園に着いたら、たまたま保育園の同じクラスの女の子(エリちゃん)とばったり遭遇した。
ハキハキした利発な女の子である。
タイタイがもじもじしていても、エリちゃんが積極的に手を引いて遊んでくれた。
二人でほぼ氷と化した元雪を川に投げ入れては、ゲラゲラ笑っていた。

こんな単純なことでも、一緒に遊ぶととっても楽しくなって、本当にいいよな。
保育園の友達と外で会った時の特別感がまた拍車をかけるようだ。
夕方になって冷えてきても、まだまだ元気に遊んでいた。
愛しのエリちゃんと手をつないでノリノリのタイタイ - 戦わない子育て

日曜日は井の頭公園へ。
最初は自然文化園に入って、ゾウのはなこの66歳のお祝いを、ちらりと見てきた。
1/20「はな子66歳のお祝い会」を開催します | 東京ズーネット | TokyoZooNet
ゾウの国、タイからも記者(?)が取材に来ていて、大盛況だった。
66歳を迎えたゾウのはなこと - 戦わない子育て
ゾウってなんていうか、年を取ってくると仙人みたいだ。
霞を食べて生きているわけじゃないんだろうけれど、霊力なんか発揮しそうである。
まあ、実際には何も考えていないのかもしれないけれど。
ただ、見世物として、老いたゾウはあまり見ていておもしろいものではなかったようで、タイタイはすぐに退散してしまった。
あとはミニ新幹線やら何やらに乗って、文化園を後にした。
そのあと、お昼ご飯を挟んで、文化園の方から吉祥寺駅方面に向かいながら、茂みに入って枝を拾っては
バイーン!
と、お父さんと戦っていた。
枝が楽しくて仕方ないみたいだ。

ゴーバスターズの最新回で、スタッグバスターがクワガタを探して
俺のクワガタなのか!
と言っていたのが、相当おもしろかったらしく、
枝を振り回しながら
おれのクワガター!
と叫んで、周りの人々を驚かせていた。
クワガタ?あの子何言っちゃっているの?
という目で見られていたが、本人はまったく気にする様子もなく、延々と
クワガター!
と叫びまくって、とにかく楽しそうだった。

でもさ、クワガタつかめないだろ。
お母さんは素手でつかめるぞ。ふふふ。

しかし、寒かった。
タイタイは寒くないんだろうか。
ぜんぜん寒くなーい!
と元気に答えていた。
やっぱり枝で遊ぶタイタイ - 戦わない子育て

1/19/2013

横浜市の待機児童が実際どうなっているか調査してみた

えーと、しつこく横浜市の待機児童解消の話。

横浜市に引っ越すとしたら、ということで、さらにいろいろ調査してみた。
今は本当に便利で、必要な情報はたいていWeb上に転がっている。

1. 横浜市はどこにある?

最初に、「横浜市」と一口に言ってもどこからどこまでが横浜市なんだ、ということで、地図。
横浜市 こども青少年局 マップで探す!親子の居場所 TOP
リンク先には電車の路線図が乗っていて、通勤を考えるときに参考になる。

東部(鶴見・神奈川・西・中・南) - 東急東横線、京浜急行、京浜東北線、東海道線
西部(保土ケ谷・旭・泉・瀬谷) - 相模鉄道
南部(港南・磯子・金沢・戸塚・栄) - 京浜急行、金沢シーサイドライン、市営地下鉄(ブルーライン)
北部(港北・緑・青葉・都筑) - 東急東横線、田園都市線、市営地下鉄(グリーンライン、ブルーライン)

2. 人口推移と分布

次に、人口統計を調査。
人口に関しては、どこの自治体もだいたい統計資料を惜しみなく出してくれているので、とても参考になる。
横浜市の人口 平成23年中の人口動態と平成24年1月1日現在の年齢別人口 インデックス
このページのリンクに、PDFの資料がついていて、こちらが大変参考になった。
第1部 人口動態(平成23年中)(429KB)
第2部 年齢別人口(平成24年1月1日現在)(247KB)

(1) 人口推移
人口増加には、転入・転出による「社会増加」と出生・死亡による「自然増加」の2種類あるらしい
。驚いたのだけれど、社会増加は減少傾向、自然増加も出生数が死亡数を上回ってはいるものの、増加数は減少傾向にあるようだ。
横浜市なんてたくさん人が引っ越してきそうなものだけれど、印象と違って減少傾向のようだ。
2)区別人口推移
これを区別にブレークダウンすると、同じ横浜市といっても北部と南部で格差があることがわかる。
より都心に近いほうが、やはり人気のようだ。



北部の濃い色の区以外は人口が減少している。
ちなみに、飛び石で濃くなっている西区は、「みなとみらい」がある。地価も高そうだけれど、やはり人気だ。
マンションもたくさん建っているしね。

次の散布図は、さらに見やすくておもしろい。



右上が自然増加、社会増加ともに増加している地域で、左下は逆にどちらも減少している地域である。
とくに、都筑区が突出しています。
都筑区というと、港北ニュータウンがある場所で、確かにファミリー向けの新築マンションが、雨後の筍のごとくにょきにょき建っている。もちろん、大型スーパーや百貨店の類もあって、便利であることは間違いない。
もちろん、住みたくなる。気持ちはすごくよくわかる。
先ほど出た西区の、社会増加率が顕著なのは、何となく理解できる。

3. 待機児童

で、最後に待機児童関連データ。
横浜市 こども青少年局 緊急保育対策課 横浜市の待機児童対策(平成24年5月現在)
ページの真ん中あたりに地域別の待機児童数の図がある。
それによると、人口増加データで元気だった都筑区は、たった3人。
ほとんど解消されている。
それに比べて、青葉・港北・鶴見はどこも20人以上。
これを見ただけなら、やっぱり住むなら都筑区か、と思う。

実際、保育所の現状を見てみる。
横浜市 こども青少年局 保育所一覧 都筑区
比較として、鶴見区も。
横浜市 こども青少年局 保育所一覧 鶴見区
横浜市のデータの素晴らしいところは、各保育所の「入所待ち人数」まで公開されていることである。
素晴らしい。
確かに都筑区の「入所待ち人数」は少ない。
(待機児童対策トップページの人数と数が合わないのは、元データの日付が違うからだと思われる。)
鶴見区には52人待ちなんてのもある。これをクレイジーと言わずして、何と言う。
共通して言えるのは、やはり0, 1歳児の待機児童数が突出している、ということだろう。
だから、うちみたいに4歳でも入れるかわからん、みたいな人は、横浜市に引っ越せば、まあほぼ確実に入れるだろうな。
だからと言って、横浜市に引っ越すかどうか、これは迷うところだ。
通勤だけを考えれば、私は鶴見区しか考えられないんだけれど、果たして住みやすいかどうかはちょっとわからない。

4. まとめ

このたび、何をもって横浜市が「来年度には待機児童はほぼゼロ」と言ったのか、今あるデータからではよくわからなかった。
0・1歳は相変わらず激戦である雰囲気が漂っていた。
とくに都心に近い北側は、ここには載せなかったけれど、3,40代人口も多く、そのため15歳以下人口も多かった。
このあたりに住むとなると、場所を考えないと、結局待機児童になる可能性もありそうだ。
ただ、保育園の数自体はたくさんあるし、HPも充実しているし、がんばっている感は伝わってきた。

でもまあ、大々的にニュースで流れたので、ひょっとすると、横浜市への転入が増えるかもしれない。
また新年度の入所状況を追ってみたいところではある。
(ここまでくると、ただの物好きみたいだ。)

1/15/2013

首都圏に雪がたくさん降った

今日は朝から台風一過のような青空が広がっております。
昨日までの雪が嘘のよう。
通勤途中、車窓から見える街が、雪でキラキラしていた。
店の前にお湯を撒いている人が見えたりして、いつもと違う風景が広がっていた。
「いつもと違う」ってなんだかワクワクしますね。

さて、昨日は朝起きたら冷たい雨がザーザー降っていて、部屋はなかなか暖まらないし、ちょっと憂鬱な気分になった。雨の祝日なんて、どうすごしたらいいんだか。
ところが、9時過ぎくらいからみぞれになって、あっという間にボタン雪になってしまった。
じゃんじゃん降りますよ、いっぱい積もっちゃいますよ、うはは
という、久々の首都圏での大仕事にやる気満々の降雪の声が聞こえてきそうだった。
案の定、あっという間に外は雪景色に。
家の前の道路が雪に埋まっていた -  戦わない子育て -
タイタイは雪に大喜びで、15分おきくらいに玄関に行って、ドアを開けて外の様子を見ていた。
家の前の道路(地元の人しか通らない細い道なので、もちろんだれの足跡もない)に出て行って、自分の足跡を確認している。足跡って楽しいですよね。
それから、雪玉を作って投げたり。
手袋がビショビショになり。
部屋に戻ってからも、何度も家の前の道を確認しに行って、
あしあと、きえてるー
と、歓声をあげていた。

これは、雪かき必要なレベルだね。
玄関前はあっという間に真っ白になって、ドアが開かなくなりそうだったし、門の前も雪が溜まってこれまた開かなくなりそうだった。
うーむ。
玄関の前で遭難しそうな勢い -  戦わない子育て -
お昼は出かけることもできない状態なので、ご飯を炊いておにぎりにして、タイタイはムシャムシャモリモリ食べていた。
たまたま家にシャケフレークと鶏そぼろと韓国ノリがあってよかった。

お昼寝なんか絶対しねーよ、と突っぱねられたので(もちろんそんな乱暴な言い方はしないけれど)、お昼の後は家族総出で雪かきをすることになった。
いや、外で遊ぼう、と出たら、雪が大変なことになっていて、結果的に雪かきする羽目になったのだ。
お隣の大家さんも大きなシャベルを出してきて、
いやー、大変なことになりましたね、ははは
という感じで、黙々と作業していた。
元気に雪かき中。なぜかよれよれの箒持参 -  戦わない子育て -
タイタイはことあるごとに私のところにやってきて、
じゃあ、それはタイタイがやってあげる!
タイタイならできるよ、かして!
それはタイタイが!
と、私の作業を邪魔先導してくれた。頼もしくなったものだ。

だんだん風雪激しくなってきたので、お父さんだけを残してタイタイと部屋に入った。
正味30分くらいだったけれど、ずいぶん汗をかいた。
たまーの雪でもこれだもの。雪国はさぞかし大変だろう。

実は、私は思春期を北海道で過ごしたのだけれど、太平洋側だったので、海風吹きすさぶ寒さには見舞われたけれど、雪で苦労したことはあまりない。
いや、もちろん雪は降ったけれど、汗して雪かき、という記憶があまりない。通学は大変だったけれど。

タイタイは案の定、びちゃびちゃになっていた。
あんなアンパンマンのピチピチカッパと、ふくらはぎサイズの長靴では、この積雪に耐えられるわけがない。
雪が長靴に入り込んで、靴の中から雪の塊が出てくるし、ズボンはぐちょぐちょだし、
まずい!しもやけになっちゃうよ!
と叫びながらのお着換えだった。
タイタイも一緒になって
たいへん~!
しもやけになっちゃう~
いそげいそげ~
と言っていたのだけれど、途中ではたと気づいたのか
しもやけってなあに?
と、聞いてきた。
調子のいいやつだ。知っているふりしやがって。

しかし、たまには「家でみんなで過ごす日」というのも悪くないですね。
意外と楽しく過ごすことができた。
タイタイは一日中ごきげんだった。
お父さんと戦いごっこもいっぱいできたし。

タイタイがよくいうフレーズがある。
みんなでごはん
みんなでおそと
みんなであそぶ
この「みんなで」が口癖なのだ。
いつからだろう。

どんなに仲のいいお友達がいたとしても、家族が一番みたいだ。
夜はいつも私とタイタイの二人だけ。
週末も、3人で出かけることはあまりない。
一人はどこかへお出かけしちゃうから。

親にも都合があって、いつも一緒にいられるわけではないのだけれど、「みんなで」が一番幸せなら、それは私たち親にとっても本当に幸せなことだ。

前日の井の頭公園。すごくいいお天気だった。 -  戦わない子育て -
雪景色ばかりだとパッとしないので、前日遊びに行った井の頭公園での写真。
13日は、暖かくて外遊び日和だった。
その夜の間にいったい何が起こったんだろうか。
それはそれとして、子供ってどうしてわざわざ面倒な道を通ろうとするんだろう。


1/12/2013

世田谷区も待機児童解消にがんばっているようだ

前回、横浜市が4月には待機児童がほぼ解消するらしい、という記事を読んで愕然とした話を書いた。

ここで愚痴っても仕方ないと思い、悩んだ挙句、区長にメールを出すことにした。
区長へのメール(区政へのご意見) - 世田谷区

Twitterを使っても良かったような気もしないでもないけれど、何か正式に意見したい場合は、やはり正式なルートを通した方が良いんじゃないかと思ったからだ。
メールの趣旨は、こんな感じ。
横浜市で待機児童がほぼ解消するらしい。
なぜ、横浜市にできて世田谷区にできないのか。
私の息子は4歳になるが、0歳から申し込みを続けていて、いまだ内定をもらえていない。
働いて子供を育てて税金を払うことが難しいなんてどうかしている。

これを、もっとオブラートに包んで書いてみた。
まあ、丁寧に書いたつもりだけれど、こうして読み返してみると、かなり挑戦的な内容だったかもしれない。

ところが、メールを出した後、区長がこんなツイートをしていたことに気付いた。

さらに、

保坂区長もニュースを見てすぐに動いていたようだ。
一方的に「情熱が欠けている」的なことを言って、申し訳なかったと思う。

保坂区長というのは結構不思議な人で、Twitterを見ている限り、言葉を丁寧に選んでいて、わりと好感が持てる。
おそらく、ジャーナリストとして文筆業(?)も長くやっていたからかもしれない。
私が以前お世話になった子育てひろばにも視察に訪れたりして、自分の足でしっかり見て歩くタイプの区長なんだろう。
でも、文章を読むまでは何となく、胡散臭い活動家くらいにしか思っていなかった。
これも、重ねて申し訳なかったと思う。

タイタイが今後認可保育園に入れるかどうかは別としても、将来的には期待が持てるような印象があった。

1/08/2013

横浜市の待機児童が4月にはほぼゼロになるらしい

横浜市で待機児童がほぼゼロになったらしい。
横浜市の待機児童 4月にほぼゼロに NHKニュース
一定期間で記事が削除されるので、部分抜粋すると
認可保育施設を増やしたり施設の空き情報を提供する相談員を各区に配置したりするなどの取り組みを進めた結果、去年10月の待機児童は302人にまで減少しました。
さらに、ことし4月には新たに67の施設が開設され、受け入れ枠が5110人分、増えることから横浜市は待機児童がほぼいなくなる見通しになったとしています。一方で、仕事を持つ母親の増加などに伴い、今後5年ほどは年に2000人のペースでさらに受け入れ枠を増やす必要があるということで、横浜市は、今後も施設の増設や保育士の確保などに力を入れることにしています。

これを読んだだけで、もう横浜に引越そうかと考えてしまう。
たぶん、実際行動されている方もいるんじゃないかと思う。

それだけ、切実なのです。待機児童問題は。

ジェンダー論で有名な元東大教授の上野千鶴子先生が、自身のブログでもこのニュースについて書かれていた。
待機児童減少率8割を達成した横浜市 ちづこのブログNo.38 | WAN:Women's Action Network

まあ、もちろん、これだけで横浜市が素晴らしい都市であるという裏付けにはならない。
私の住んでいる世田谷区の方が優れている部分だってたくさんあるに違いない。
ただ、待機児童問題に関しては、林文子市長が保坂展人区長より、情熱があったという他ならない。
保坂区長は、子育て問題にもかなり関心があるように見えるんだけれど。
何か圧力でもあるんだろうか。

待機児童問題は、調べれば調べるほど根深いことがわかる。
何十年も家電製品を追加していって、タコ足にタコ足をしたケーブル配線のように複雑で込み入っている。

この問題で、よく登場する鈴木亘教授の記事。
なぜ待機児童問題は解決できないのか:日経ビジネスオンライン
認可保育所の「ハードの質」を保つために、莫大な費用と補助金がかかり、限られた予算の中で、いわばそれにはじき出される形で、待機児童問題があるのである。認可保育所の利権保持は、苦しい財政状況の中では、待機児問題の解決を延々と先送りさせることになる。実は、以前の自公政権下においても、多様な経営主体の保育参入を促したり、幼稚園からの保育参入を促進したり、保育所の供給増を図る法改正が行なわれてきた。しかしながら、やはり、保育業界団体が猛反発し、それに繋がる族議員、厚生労働省によって、それらの措置は完全に骨抜きとなってきた歴史がある。

実際、現場で壁にぶち当たってきた、JPホールディングス社長の山口洋氏のインタビュー記事
保育、参入増やし質競え JPホールディングス社長 山口洋氏  :日本経済新聞
「政府は保育所への企業参入を認めているが、地方自治体が固有ルールで新規参入を阻んでいることが問題だ。我々は全国で85の保育所を運営しているが、多くの自治体が認可保育所への企業参入を認めていない」

最近、ふと考えることがある。
このまま、園庭のない小さな認証保育園に預けるより、仕事を辞めて広い幼稚園に入園させてしまおうかと。
もちろん、再就職のリスクはある。
子供から手が離れて、また働きたいと思った時、おそらく私は50手前である。
再就職するのは、手に職のない40過ぎた女性にはあまりにも過酷である。
たとえ、そのリスクを背負っても、やはり広いところに通わせたほうが、お互い幸せなんじゃないだろうかと思うのだ。
これは、自治体によって、遠まわしに肩たたきにあっているようなものだ。
働いて子供を育て、税金を払う。
こんな基本的なことが保証されないのだ。

一つ明るいデータがあるとすれば、今年度までの実績では、4月時点での4歳児以上の待機児童はほぼゼロであるということだけである。
保育所待機児童数の状況 - 世田谷区
拙ブログより、
幸運な人々 東京都世田谷区の待機児童数グラフ
だからと言って、4歳以上なら保育園が足りているとは言えないと思う。
4歳を超えると、いまさら新しい保育園に入れてもね、と無認可でそのまま卒園を決意する方もいるかもしれないし、とうとう挫折して仕事を辞めてしまった方もいるかもしれない。
多くの血が流されているんだろう。

もちろん、ただ絶望しながら来るか来ないかわからない入園内定のお知らせを待っているのは悔しい。
どうにか自治体を動かすムーブメントを起こすことはできないだろうか。

1/07/2013

帰省してたくさん遊んでもらった話

今回は、楽しかった帰省の話。

この年末年始は、嘔吐下痢にやられて散々だったわけだけれど、それでもタイタイはとても楽しかったようだ。

元旦
長大なローラー滑り台のある、無料の公園へ遊びに行った。

(↑とにかくすごい。)

食欲はなかったのだけれど、ものすごく元気だったのだ。
3時間くらい走り回っていた。
気温は低めだったけれど、太陽が出ていたし、風がなかったので暖かく感じた。

2日
昨日はしゃいだのがたたって、夕方までほぼ寝たきり状態だった。
本当は、この日はみんなでオモチャ屋さんに行こう!と本人も大張りきりだったのだけれど、この状態だったので、お父さんを使いに出した。
お父さんは、タイタイの欲しいものに関しては無頓着だったので、お使いとしてはいささか不安ではあったけれど、結局、
ゴーバスターズのものってもう全然なくってさー、
これが999円でセールしてたから買ってきた。
確かビートバスター好きって言ってたし。
と、及第点の買い物をしてきてくれた。
まあ、よし。

このおもちゃのおかげで、タイタイは活気を取り戻した。

3日
帰京日を変更したので、この日も一日従姉妹たちと遊びまわっていた。
この従姉妹たちに移るといけない、と思っていたのだけれど、義妹さん曰く
あー、うちも二人とも調子悪いよ
(その割にはモリモリ食べていたけれど)
だと。
やはり、大流行なのだ。
義妹さんのだんなさん(つまり、義弟さん)は、かなりウィットの利く方で、渾身の演技でタイタイと遊んでくれた。
やられ方が本当にうまい。

そういえば、義実家に、グアムのKマートで売られていた、発泡スチロールのナイスなサーベルがあった。
タイタイが持っている、黄色いのがそれ。
義父さんが、クリスマスに姪っ子たち(つまり、義父さんからすると孫たち)に付き合ってトイザらスへ行ったときに、「!(これはタイタイにいいかも。ふふふ。)」と買ってきたんだそうだ。
※ 義父さんは、女の子の遊びが好きではないので、姪っ子たちとほとんど遊ばないらしい。
しかも、
長すぎたから、切ったんだ
と、素晴らしい長さになっていた。
おお、義父さんは男子と遊ぶのが本当にうまい。

というわけで、タイタイはじぃじとおじさんに散々遊んでもらって、最後はしくしく泣きながらお別れしてきた。
年に数回しかない帰省だけれど、タイタイにとっては、いつでも行きたい場所の一つとなった。
私も毎日献立を考えなくていいし、配膳と片付けと洗いものだけしていればいいなんて、天国だった。
何しろ飲めない人がいないので、気兼ねせずに飲めるのがいい。
そして、タイタイをいろんな人が面倒みてくれるので、気も楽だった。

まあ、たまに帰るからいいだけなのかもしれないけれど。

おまけ。
3日に、Amazonでタイタイが欲しがっていたものを注文したら、翌4日には届いた。

これと

これ


興味無い方はどうでもいいと思うんだけれど(私だって別にそんなに興味ないんだけれど)、クリスマスにサンタさんからもらったゴーバスターエースと、ラビット、ゴリラを合体すると、ゴーバスターオーという、さらに大きなロボットに変身できるという優れもの。
バンダイの思うがままなわけだけれど、この辺は長年やってきているだけあって、マーケティングが非常に巧みだ。


えーと、これらは、じぃじとばぁばが「クリスマスとお年玉を合わせて」と多めにお金を下さったので、それで買わせていただきました。
加えて、クリスマスも終わり、もうすぐシリーズ放映も終了(2月まで)するからなのか、半額にセール販売していたので。

1/06/2013

年末年始に嘔吐下痢にやられた話

ノロウィルスの勢いがようやくピークを越えそうだ(まだ越えていなかったのか・・・)、という朗報を受けて冬休みに突入した。
IDWR過去10年との比較グラフ(週報) -感染性胃腸炎-
このグラフを見ると、2006年の方がピークの山が高い。恐ろしい。2006年に私はいったい何をしていたんだったか。

ところが、休みに入った金曜日(28日)の深夜(= 土曜日)、タイタイが頻繁に目覚めて泣く。
ねー、もうあさ?もうおきたいんだけど。
これは寝ぼけているだけだろうか?
と、胸騒ぎがしていたところの3時過ぎ、うええ、と戻した。
洗面器を常備していたので、8割は捉えられたが、あまりに突然だったので、2割ほどパジャマにこぼしてしまった。
タイタイは、中も外も気持ち悪くてずいぶん泣いていた。
おー、よしよし。
吐いたら少し気分がよくなったようで、着替えたらおとなしくなった。

頼みのだんなさんは、リビングでぐうぐう寝ていた。
彼はどこでも寝られるし、すぐに寝てしまう体質なのだ。
もう、面倒なので起こすのをやめた。
(ノロにやられてしまえ、と念だけは送ってみた。)

汚物を取り除き、すべてハイター攻めにしてやった。
手もごしごしと真剣に洗った。
12月初旬に私も胃腸炎にやられて、それこそ筆舌に尽くしがたい経験をしたのだ。
どの手順も怠ってはならない。
5時ごろ、ようやく就寝できた。徹夜覚悟だったので、これは幸いだった。

保育園での先生方の話を総合して、おそらくこれは2, 3日で終息する、とタカをくくっていたのだけれど、そんなにコトは簡単ではなかった。
31日には福島の義実家へ帰省することだけは確定していたのだけれど、それも危うい状況になっていた。
まず、食欲がない。
食べたい気持ちはあるみたいだったので、ちょっと口にするのだけれど、すぐに「ごちそうさま」。
ひどい時には戻してしまう。
戻しきるとすっきりして遊び始めるが、やはり食欲はない。
気分が良ければ水分は摂る。

そんな不安定な状態をへて、とうとう31日の朝にはわりと食欲が戻ってきた。
吐きもしないし、下痢どころか便すら出ない。機嫌もいい。
良かった。底は脱したようだ。
吐いたり下痢をしてウィルスをまき散らす危険がなければ、電車に乗せても大丈夫だろう。
夕方の新幹線だったので、じゅうぶん様子を見てから、結局帰省することにした。
おそらく終息に向かっている。
念のため、使い捨てのゴム手袋とビニール袋、消毒用のハイター希釈液を持参して帰省。

ほとんど食べていない割に、福島の義実家が大好きなので、タイタイのテンションはうなぎのぼり。
義実家到着まで、ほとんど問題なく過ごせた。良かった。本当に良かった。
やはり状態は良くなっているのだ。

ところが、その夜、うどんを3口食べたところで、またもや、うええ、と戻してしまった。
元旦の朝は元気に迎えられたけれど、やはり食欲は戻らない。
翌2日は、私にべったりくっついて離れず、終始ゴロゴロして布団に寝かせるといくらでも寝る。 下痢便(水様ではなかった)が2回出た。
うーむ。
あれは底ではなかった。
この時の方がひどい。

しかし、今回が本当の「底」だった。
一日中寝ていたら、その日の夜には復活し、おじさんや従姉妹に遊んでもらって、激しく動き回っていた。
納豆ごはんも1膳食べられた。
本当は3日に帰る予定だったが、今度こそ安全を取って一日延ばしたけれど、3日は完全復活、食欲はびっくりするくらい戻り、便も普通便だった。

そんな冬休みだった。
タイタイは痩せて顔がスッとしてしまった。
私は太ったけれど。
だんなさんも、まったく感染しなかったけれど。