幼稚園は、仮に延長保育があったとしても幼稚園である。
保育園とは違うのだ。
・・・と、今さらながらに気づかされた、たまこであります。
私は、いつも思うのだけれど、全てにおいて楽観すぎる。
ツメがものすごく甘い。
ワキも甘い。
そんなつもりはないのだけれど、性善説で動いているところがある。
つい先日、近所の公園に遊びに行ったら
1月末に説明会があって、2月上旬に面接をすという。
確かここは延長保育があったと記憶していたので、うーん、保育園がダメだったら幼稚園もありかもしれない、と説明会に参加することにしたのだ。
そう、軽い気持ちで。
ここで、かなりの数のジャブを受け、最後にカウンターでノックダウンだった。
完敗である。
すみません、甘く見ていた私が悪かったです。
もういい加減な気持ちで幼稚園の門をたたきませんので、お許しください。
だって、本当に、すごーくショックを受けたから。
順を追って説明する(恥の上塗りか)。
おそらく園長先生も同世代の方に違いない。
そして、また話がうまいのだ。
「僕も昔、幼稚園の園長を長く務めておりまして」
みたいな話から、
「ロバート・フルガムの『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という本、
アメリカでベストセラーになった本ですね、
あれはいい本です。
幼児教育がいかに大事かってことですね」
につながって、
「この幼稚園は歴史も古くて地域の幼児教育を長いこと担ってまいりまして」
「歴史が古いだけでなくて、時代に即した改編も行っております」
などなど、数々のプレゼンをこなしてきたであろう風格があった。
保育園の説明会や見学でこれほどの導入は見たことがない。
教育理念、各学年のカリキュラム、1日の様子、などなど。
映像資料は、子どもたちの楽しそうな様子が見られて興味深く見させていただいた。
この辺りの持っていき方もうまい。
保育園で面接って、内定が出た後に面談するくらいで、よっぽどのことがなければ内定取り消しなんてならないわけなんだけれど、幼稚園の場合は面接の後に内定が出る。
面接試験のようなものだろう。
お子さんの遊ぶ様子などを見させていただきます、とおっしゃっていたけれど、集団保育に耐えられるかどうか見るんだろうか。
だんなさんに話したら、
「いや、それは親を見たいんだよ
ヤバそうな親かとか(どんな親だ)
幼稚園を勘違いしていないかとか
価値観おかしいとか・・・」
と言っていたけれど、まあ、それもあるかもしれない。
ふと思ったんだけれど、面接の時って正装なんだろうか。
まあ、そうなんだろうな。
スーツなんて持っていないんだけれど。
これをカルチャーショックと言わずして、何という。
平たく言うと、受験料ですね。
そう言ってくれれば、わからないでもない。
(わからないでもない、というレベルだけれど。)
だいたい相場的には5000円前後くらい取られるようだ。
しかも、施設設備費(って何だ?)がさらに十ン万円(年額)。
合わせて30万円位を最初に納入しなくてはならないらしい。
区から私立幼稚園への補助金が出るらしいけれど、最高9万円を補助してもらったとしても10万円前後は自腹だ。
また、加えて月々の保育料は5万円弱。
もちろん、保育園に比べると英語や体操、工作など、さまざまなアクティビティが用意されていて、幼稚園以外に習い事をする必要がないと考えるのであれば、まあ、納得できる範囲かもしれない。
えーと、それにしても、謎の「施設設備費」って何なんだろうか。
暖房とか冷房とか?建物の修繕費とか?
入園料と保育料で賄えないものなんだろうか?
月1万と考えれば、マンションの管理費みたいなものなんだろうか。
それにしても、うーん、幼稚園業界の慣例なんだろうか。
これくらいとらないと、経営が成り立たないのか。
さらに、これらに加えて入園の際には制服、カバン、体操着など、総額3万5千円の注文をすることになる。
さらに、みんなが降園した14時以降にも週に1,2回、希望者にそれらの活動を習い事のようにさせてくれる「課外活動」があった。
卒園生(またはその紹介)対象に、小学生以降もそれらの課外活動を続けることができるシステムになっている。
手堅い。
こういうアクティビティというか習い事の類は、認可保育園ではほとんど聞かない。
私が寡聞にして知らないだけなのか、本当にないのか。
でも、ほとんどの幼稚園では、多かれ少なかれ「幼児教育」的なことを積極的に宣伝しているようである。
需要過多というアンバランスが、保育園の横並びを助長していると言えなくもないと感じる。
まあ、そもそも保育園と幼稚園では目的そのものが違うので、比べること自体がナンセンスなのかもしれない。
(ここまで来ると、私の小さな脳みそでは複雑すぎて処理しきれない・・・)
ショックというか、私が世間知らずだったというか。
入園説明会なので、私はいつもの適当な格好で出かけたのだけれど、他のみなさまは、シックで品の良い服装で参加されていた。
す、すみません、こんなヨレヨレで。
話し方も上品だった。
幼稚園なので、働いているとしてもフルタイムとは思えないので、こんな高い料金を取る幼稚園に通わせるご家庭はどうなっているのだろうと・・・(ちょっと下世話でした。反省。)
そんなこんなで、豆腐の角で頭をぶつけて死んでしまいたいくらいのショックを受けて帰ってきた。
ちなみに、頼みの延長保育は2h or 3h のみ。
1000円/時。
保育時間は14時までなので、長くても17時までである。
課外活動に参加している場合は、活動が1時間あるので、それ以降とみなされて最長18時まで預けることはできる。
ただ・・・もちろん毎日18時というわけにはいかない。
フルタイムだと、17時お迎えなんてまず無理である。
これもあとで調べたら、たいていの幼稚園の延長保育は17時までだった。
フルタイム共働きなんて門前払いである。
しかも、何かというと平日の昼間に呼び出される。
たとえば、このたび入園したいと思ったとすると、まず、
願書提出 -> 平日昼間
面接 -> 両親でということなので、土曜日
入金 & 制服等の注文 -> 平日昼間
制服等の受け取り -> 平日昼間
ここまできて、私ははたと気付いた。遅すぎるけれど。
幼稚園は幼稚園であって、保育園の代わりにはならない。
当たり前ですね、はい。
ここまで見てくると、はー、保育園ってところは待機児童問題を除けば、ずいぶん優遇されたところなんだなあ、ということがよくわかった。
保育園児がいらっしゃらないご家庭の不公平感が、何となく理解できた。
税金投入額からすると、かなり違うに違いない。
うちとしては、幼稚園は選択肢に入らない、ということだけはよくわかった。
保育園とは違うのだ。
・・・と、今さらながらに気づかされた、たまこであります。
私は、いつも思うのだけれど、全てにおいて楽観すぎる。
ツメがものすごく甘い。
ワキも甘い。
そんなつもりはないのだけれど、性善説で動いているところがある。
つい先日、近所の公園に遊びに行ったら
2年保育欠員募集のお知らせという張り紙がしてある幼稚園を見つけたのだ。
1月末に説明会があって、2月上旬に面接をすという。
確かここは延長保育があったと記憶していたので、うーん、保育園がダメだったら幼稚園もありかもしれない、と説明会に参加することにしたのだ。
そう、軽い気持ちで。
ここで、かなりの数のジャブを受け、最後にカウンターでノックダウンだった。
完敗である。
すみません、甘く見ていた私が悪かったです。
もういい加減な気持ちで幼稚園の門をたたきませんので、お許しください。
何が私にショックを与えたのか
- 副園長がいらしていた
- パワポとムービーの資料がプロジェクターに
- 面接がある
- 面接料を取られる
- 入園料等、かかる費用が想像以上
- アクティビティが非常に充実している
- 他の参加者がみなマダムっぽかった
だって、本当に、すごーくショックを受けたから。
順を追って説明する(恥の上塗りか)。
1. 副園長がいらしていた
園長先生が外出されていて、代わりに出席された副園長先生は、どこからどうみても90近いご高齢の男性だった。おそらく園長先生も同世代の方に違いない。
そして、また話がうまいのだ。
「僕も昔、幼稚園の園長を長く務めておりまして」
みたいな話から、
「ロバート・フルガムの『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という本、
アメリカでベストセラーになった本ですね、
あれはいい本です。
幼児教育がいかに大事かってことですね」
につながって、
「この幼稚園は歴史も古くて地域の幼児教育を長いこと担ってまいりまして」
「歴史が古いだけでなくて、時代に即した改編も行っております」
などなど、数々のプレゼンをこなしてきたであろう風格があった。
保育園の説明会や見学でこれほどの導入は見たことがない。
2. パワポとムービーの資料がプロジェクターに
どなたが作成されたのかわからないのだけれど、説明会用のパワポ資料とムービーをプロジェクターに映して説明してくださった。教育理念、各学年のカリキュラム、1日の様子、などなど。
映像資料は、子どもたちの楽しそうな様子が見られて興味深く見させていただいた。
この辺りの持っていき方もうまい。
3. 面接がある
びっくりしたのだけれど、よくよく調べてみたらどこの幼稚園でも「面接」があるのが常識みたいだった。保育園で面接って、内定が出た後に面談するくらいで、よっぽどのことがなければ内定取り消しなんてならないわけなんだけれど、幼稚園の場合は面接の後に内定が出る。
面接試験のようなものだろう。
お子さんの遊ぶ様子などを見させていただきます、とおっしゃっていたけれど、集団保育に耐えられるかどうか見るんだろうか。
だんなさんに話したら、
「いや、それは親を見たいんだよ
ヤバそうな親かとか(どんな親だ)
幼稚園を勘違いしていないかとか
価値観おかしいとか・・・」
と言っていたけれど、まあ、それもあるかもしれない。
ふと思ったんだけれど、面接の時って正装なんだろうか。
まあ、そうなんだろうな。
スーツなんて持っていないんだけれど。
4. 面接料を取られる
これもさらにカルチャーショックだった。これをカルチャーショックと言わずして、何という。
平たく言うと、受験料ですね。
そう言ってくれれば、わからないでもない。
(わからないでもない、というレベルだけれど。)
だいたい相場的には5000円前後くらい取られるようだ。
5. 入園料等、かかる費用が想像以上
募集要項を見たら、入園料がなんと十ン万円と書かれていた。しかも、施設設備費(って何だ?)がさらに十ン万円(年額)。
合わせて30万円位を最初に納入しなくてはならないらしい。
区から私立幼稚園への補助金が出るらしいけれど、最高9万円を補助してもらったとしても10万円前後は自腹だ。
また、加えて月々の保育料は5万円弱。
もちろん、保育園に比べると英語や体操、工作など、さまざまなアクティビティが用意されていて、幼稚園以外に習い事をする必要がないと考えるのであれば、まあ、納得できる範囲かもしれない。
えーと、それにしても、謎の「施設設備費」って何なんだろうか。
暖房とか冷房とか?建物の修繕費とか?
入園料と保育料で賄えないものなんだろうか?
月1万と考えれば、マンションの管理費みたいなものなんだろうか。
それにしても、うーん、幼稚園業界の慣例なんだろうか。
これくらいとらないと、経営が成り立たないのか。
さらに、これらに加えて入園の際には制服、カバン、体操着など、総額3万5千円の注文をすることになる。
6. アクティビティが非常に充実している
私が見学に行った幼稚園には、いろいろなプログラムがあった。- 英語
- 体操
- 工作
- バイオリン
さらに、みんなが降園した14時以降にも週に1,2回、希望者にそれらの活動を習い事のようにさせてくれる「課外活動」があった。
卒園生(またはその紹介)対象に、小学生以降もそれらの課外活動を続けることができるシステムになっている。
手堅い。
こういうアクティビティというか習い事の類は、認可保育園ではほとんど聞かない。
私が寡聞にして知らないだけなのか、本当にないのか。
でも、ほとんどの幼稚園では、多かれ少なかれ「幼児教育」的なことを積極的に宣伝しているようである。
需要過多というアンバランスが、保育園の横並びを助長していると言えなくもないと感じる。
まあ、そもそも保育園と幼稚園では目的そのものが違うので、比べること自体がナンセンスなのかもしれない。
(ここまで来ると、私の小さな脳みそでは複雑すぎて処理しきれない・・・)
7. 他の参加者がみなマダムっぽかった
えーと、これは、やっぱり、ショックでした。ショックというか、私が世間知らずだったというか。
入園説明会なので、私はいつもの適当な格好で出かけたのだけれど、他のみなさまは、シックで品の良い服装で参加されていた。
す、すみません、こんなヨレヨレで。
話し方も上品だった。
幼稚園なので、働いているとしてもフルタイムとは思えないので、こんな高い料金を取る幼稚園に通わせるご家庭はどうなっているのだろうと・・・(ちょっと下世話でした。反省。)
そんなこんなで、豆腐の角で頭をぶつけて死んでしまいたいくらいのショックを受けて帰ってきた。
ちなみに、頼みの延長保育は2h or 3h のみ。
1000円/時。
保育時間は14時までなので、長くても17時までである。
課外活動に参加している場合は、活動が1時間あるので、それ以降とみなされて最長18時まで預けることはできる。
ただ・・・もちろん毎日18時というわけにはいかない。
フルタイムだと、17時お迎えなんてまず無理である。
これもあとで調べたら、たいていの幼稚園の延長保育は17時までだった。
フルタイム共働きなんて門前払いである。
しかも、何かというと平日の昼間に呼び出される。
たとえば、このたび入園したいと思ったとすると、まず、
願書提出 -> 平日昼間
面接 -> 両親でということなので、土曜日
入金 & 制服等の注文 -> 平日昼間
制服等の受け取り -> 平日昼間
等々・・・
先が思いやられる。
先が思いやられる。
当たり前ですね、はい。
ここまで見てくると、はー、保育園ってところは待機児童問題を除けば、ずいぶん優遇されたところなんだなあ、ということがよくわかった。
保育園児がいらっしゃらないご家庭の不公平感が、何となく理解できた。
税金投入額からすると、かなり違うに違いない。
うちとしては、幼稚園は選択肢に入らない、ということだけはよくわかった。