1/19/2013

横浜市の待機児童が実際どうなっているか調査してみた

えーと、しつこく横浜市の待機児童解消の話。

横浜市に引っ越すとしたら、ということで、さらにいろいろ調査してみた。
今は本当に便利で、必要な情報はたいていWeb上に転がっている。

1. 横浜市はどこにある?

最初に、「横浜市」と一口に言ってもどこからどこまでが横浜市なんだ、ということで、地図。
横浜市 こども青少年局 マップで探す!親子の居場所 TOP
リンク先には電車の路線図が乗っていて、通勤を考えるときに参考になる。

東部(鶴見・神奈川・西・中・南) - 東急東横線、京浜急行、京浜東北線、東海道線
西部(保土ケ谷・旭・泉・瀬谷) - 相模鉄道
南部(港南・磯子・金沢・戸塚・栄) - 京浜急行、金沢シーサイドライン、市営地下鉄(ブルーライン)
北部(港北・緑・青葉・都筑) - 東急東横線、田園都市線、市営地下鉄(グリーンライン、ブルーライン)

2. 人口推移と分布

次に、人口統計を調査。
人口に関しては、どこの自治体もだいたい統計資料を惜しみなく出してくれているので、とても参考になる。
横浜市の人口 平成23年中の人口動態と平成24年1月1日現在の年齢別人口 インデックス
このページのリンクに、PDFの資料がついていて、こちらが大変参考になった。
第1部 人口動態(平成23年中)(429KB)
第2部 年齢別人口(平成24年1月1日現在)(247KB)

(1) 人口推移
人口増加には、転入・転出による「社会増加」と出生・死亡による「自然増加」の2種類あるらしい
。驚いたのだけれど、社会増加は減少傾向、自然増加も出生数が死亡数を上回ってはいるものの、増加数は減少傾向にあるようだ。
横浜市なんてたくさん人が引っ越してきそうなものだけれど、印象と違って減少傾向のようだ。
2)区別人口推移
これを区別にブレークダウンすると、同じ横浜市といっても北部と南部で格差があることがわかる。
より都心に近いほうが、やはり人気のようだ。



北部の濃い色の区以外は人口が減少している。
ちなみに、飛び石で濃くなっている西区は、「みなとみらい」がある。地価も高そうだけれど、やはり人気だ。
マンションもたくさん建っているしね。

次の散布図は、さらに見やすくておもしろい。



右上が自然増加、社会増加ともに増加している地域で、左下は逆にどちらも減少している地域である。
とくに、都筑区が突出しています。
都筑区というと、港北ニュータウンがある場所で、確かにファミリー向けの新築マンションが、雨後の筍のごとくにょきにょき建っている。もちろん、大型スーパーや百貨店の類もあって、便利であることは間違いない。
もちろん、住みたくなる。気持ちはすごくよくわかる。
先ほど出た西区の、社会増加率が顕著なのは、何となく理解できる。

3. 待機児童

で、最後に待機児童関連データ。
横浜市 こども青少年局 緊急保育対策課 横浜市の待機児童対策(平成24年5月現在)
ページの真ん中あたりに地域別の待機児童数の図がある。
それによると、人口増加データで元気だった都筑区は、たった3人。
ほとんど解消されている。
それに比べて、青葉・港北・鶴見はどこも20人以上。
これを見ただけなら、やっぱり住むなら都筑区か、と思う。

実際、保育所の現状を見てみる。
横浜市 こども青少年局 保育所一覧 都筑区
比較として、鶴見区も。
横浜市 こども青少年局 保育所一覧 鶴見区
横浜市のデータの素晴らしいところは、各保育所の「入所待ち人数」まで公開されていることである。
素晴らしい。
確かに都筑区の「入所待ち人数」は少ない。
(待機児童対策トップページの人数と数が合わないのは、元データの日付が違うからだと思われる。)
鶴見区には52人待ちなんてのもある。これをクレイジーと言わずして、何と言う。
共通して言えるのは、やはり0, 1歳児の待機児童数が突出している、ということだろう。
だから、うちみたいに4歳でも入れるかわからん、みたいな人は、横浜市に引っ越せば、まあほぼ確実に入れるだろうな。
だからと言って、横浜市に引っ越すかどうか、これは迷うところだ。
通勤だけを考えれば、私は鶴見区しか考えられないんだけれど、果たして住みやすいかどうかはちょっとわからない。

4. まとめ

このたび、何をもって横浜市が「来年度には待機児童はほぼゼロ」と言ったのか、今あるデータからではよくわからなかった。
0・1歳は相変わらず激戦である雰囲気が漂っていた。
とくに都心に近い北側は、ここには載せなかったけれど、3,40代人口も多く、そのため15歳以下人口も多かった。
このあたりに住むとなると、場所を考えないと、結局待機児童になる可能性もありそうだ。
ただ、保育園の数自体はたくさんあるし、HPも充実しているし、がんばっている感は伝わってきた。

でもまあ、大々的にニュースで流れたので、ひょっとすると、横浜市への転入が増えるかもしれない。
また新年度の入所状況を追ってみたいところではある。
(ここまでくると、ただの物好きみたいだ。)
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