4/30/2013

転園、お母さん、涙

お花とタイタイ - 戦わない子育て -

転園して、タイタイも小さな胸を痛めております。
まあ、当然のことではあるのだけれど、それは想像以上に子供にとっても親にとってもそれ相応のダメージがある。
もちろん、世の中にはもっと理不尽なことがたくさんあって、それに対して乗り越えられるだけの精神的体力は必要なのだ。だから、ここは「かわいそうに」などと寝言は言っていないで、とにかくお互い踏ん張り乗り越えるしかない。

転園して最初の1週間は、慣らし保育として16:30ごろのお迎えだったが、お昼寝もできるようになったので、2週目から18:15お迎えにする予定だった週末のこと。
お風呂で突然息子に「明日はおやつ食べたらお迎えくるの?」と聞かれ、正直に「明日は前の保育園とおんなじ6時にお迎えだよ」と答えたところ、「どうしてなの・・・」と目に涙をいっぱいためて、しくしくと泣きだした。
タイタイは、悲しみをこらえたような泣き方をする。
口をへの字に曲げ、最初は声を震わせて「なんで・・・」と言い、ぽろぽろと涙をこぼすのである。
芦田愛菜ちゃんばりに涙を誘うのだ(あくまで、親の目線である)。

お風呂に上がった後も「前の保育園は、○くんと×くんがいたでしょ」などと超がつく仲良しだった二人の名前を挙げてきた。「あとね、△先生が良かった」(←前の保育園の担任の先生)
私もとても悲しい気持ちになった。
ただ、よくよく聞いてみれば、お母さんさえ一緒にいれば、今の保育園だろうが前の保育園だろうがどうでもいいようだった。
これならまだ救いようがある。

私がへこんで台所に立っていたら、するするとタイタイがやってきて、私の後ろからそーっと抱きついてきた。
何も言わず、ただただ抱きついていた。
その仕草があまりに自然で見事で、
タイタイの小さな手を握ったら、温かくて、

やっぱり泣いてしまった。

子供ってすごいな、と思う。

4/23/2013

【メモ】 待機児童関連記事

転園やら何やらで気ぜわしくて更新が遅くなったのだけれど、先月、待機児童関連記事が立て続けに目に入ったので、メモ。
(本当に今さらだけれど。)

安倍政権によるマヤカシの「待機児童対策」:露骨な株式会社ハズシで先祖がえりする自民党「子ども・子育て会議」 (鈴木亘) - BLOGOS(ブロゴス)
(2013年3月14日付)

私は、鈴木先生が切り口も語り口もわかりやすい上はっきりしていて好きである。
株式会社が保育事業に参入することが、いかに難しいかがよくわかる。


解消しない待機児童問題に親の怒り爆発! 姑息な株式会社外しではなく根本議論を|inside|ダイヤモンド・オンライン
(2013年03月20日付)

こちらも株式会社参入を含めた記事。
最終ページに橋井健司・新教育デザイニング社長のインタビューが載っていて、
「認可か認可外か、社会福祉法人か株式会社かと争う議論だけにこだわるのではなく、国として保育問題に本腰を入れないと世界の中での幼児教育のレベルは低いままだし、待機児童問題も解決しない」
というのは、まったくその通りだと思う。
保育の質が下がるから株式会社なんかに任せられるか、という議論自体、ナンセンスだと思う。
認可保育園の「保育サービス」に関しては、私もいろいろ思うところがある。


待機児童問題を考える前に、そもそも保育園の歴史を振り返ってみようか(駒崎弘樹) - BLOGOS(ブロゴス)
(2013年03月20日付)

「そもそも」がわかりやすかった。
強引にまとめると、元は戦後復興期に作られた託児所という名の配給制度だったのが始まりで、女性がここまで働きに出ることは想定されておらず、かといって時代に合わせて制度が変わることのないまま来てしまったため、ひずみが生まれた、という内容。


待機児童の理由は何か  駒崎弘樹さんに伝えたいこと | 宮本徹 いま言いたい
(2013年03月21日付)

正直言って、この宮本徹という人が何をしようとしている人なのかさっぱりわからなくて、仕方がないので調べてしまった。
共産党の衆議院議員だった。 - 日本共産党 宮本徹ホームページ
駒崎さんはもっと大きな話をしているのであって、認可保育園がどうのとか、無認可保育園がどうのとか、経済界が、営利目的企業が、みたいな話にもっていかれると、こちらとしてはうんざりである。
まあ、訴えやすい理屈なんだろうな。


認可保育園と認可外保育園における児童死亡率の差の検証|研究メモ
(2013年03月23日付)

世の中には根気があって、膨大な資料を調査してまとめるという才能のある人がたくさんいるのだなぁと感心する。
この方のいいところは、認可園がいいとか無認可園が悪いといった先入観なしに調査報告している点である。
死亡事故に関しては、無認可の方が確率が高いという結果になってしまったのだけれど、彼が報告している通り、より正確な実体をつかむには、保育園レベルのデータが必要になる。
実は一つの保育園で5人死亡事故が起きていた、ということもありうるわけで、数値自体が何万件もあるようなデータではないので、平準化するには若干無理があるだろうからだ。
でも、この取組自体は素晴らしい。
私もタメになる分析をしたいものだ。


おまけ>
田中ゆうたろう杉並区議はなぜ炎上したか? | Handmade Future!
(2013年2月27日付)

これは本当におまけ。
すごくおもしろい記事だった。
野田聖子議員の「中絶禁止」発言記事が独り歩きして炎上したことについても触れていて、記事の書き方一つで実際の発言がゆがめられてしまうのは、実に残念だと思った。
表題の田中議員については、私の人生には全く関係ないので、とくに触れない。

認可保育園空き状況 - 平成25年4月20日付

世田谷区がHP上で月に2回(5日・20日)、認可保育所の空き状況を更新している。
保育園空き数一覧 - 世田谷区

このページは更新されるだけでアーカイブがあるわけではないので、データを取って、PDFとして保存することにした。
2013年4月20日現在の認可保育園空き状況
※ 一ヶ所、赤くハイライトされているセルがある。これは元の世田谷区のデータが5歳児1に対して合計値が0だったため、5歳児の値を優先させて、合計値を1に修正したためである。
(気持ちに余裕があれば)毎月アーカイブを取りたいと思う(あくまでやる気ベース)。

0-3歳はほとんど空きはないけれど、4歳以上ならちらほら空きが出ている。
また、更新情報には反映されないタイミングで、待機されていた方に内定が出た可能性もあって、その場合も「空き情報」としては "0" となってしまうケースもあるので、3歳以下も動きがあったかもしれない。
(と、保育課の方が言っていた。)

保育関連に明るい風間ゆたか区議会議員もツイートしていた。
5月で転園できた方の噂は今のところ聞いていないのだけれど、実際どれくらいの人数が動いたんだろうか。
けっこうな人数が動いたのだとすると、4月で入れなくても、5, 6月にポン、と入れる可能性もある。

あきらめずに出し続けることですね。
(当たり前ですが)

4/05/2013

転園、入園お祝い会、慣らし保育

4月1日が新しく入園する子供たちの入園お祝い会だった。
在園児によるお祝いの言葉などがあり、その後は担任の先生に連れられて、新入園児は各クラスへ。
保育していただいている間、園長先生などから細かい説明があり、その後は保護者も各クラスへ行って、給食の様子を見学して、12:30で終了。

初日は会社を休んだ。夫婦で。
一緒に話を聞いた方が絶対いいから。

2日目以降は、児童の様子を見ながら慣らし保育。
内定後の面談でも園長先生から「いきなりたくさんの子供がいるところへ来ると、とっても疲れますから」と慣らし保育を強く勧められたのだ。
ただ、ご飯を食べ、お昼寝ができるようになれば、ほぼ問題ないということだった。

[慣らし保育]
  • 2日目
    お昼寝は一睡もできず。15:00ごろお迎え
  • 3日目
    ウトウトしただけ。昼食は好きじゃなかったこともあり、あまり食べず。
    先生には「保育園経験があるので、慣れるのが早いですね」と言われる。うーん、そうかな。
    16:30ごろお迎え
  • 4日目
    1時間ほど睡眠が取れた。お野菜を先生に介助されながら一口。
    おやつに好きなものが出たので完食、牛乳もおかわりできた。16:30ごろお迎え
  • 5日目
    先生とあまり話ができなかったのだけれど、本人によれば、
    「ダンゴムシ触ったよ!」
    「お昼寝いっぱい寝たよ!」
    「お友だちのお名前わかんなーい」
    「でも一緒に遊んだよ」

    連絡帳にもだいぶ馴染んだようなことが書かれてあった。16:30お迎え
1週間たって、保育園には行きたくない、と泣き叫ぶこともなく、比較的穏やかに慣れてきたようだ。
ただ、波はあるんじゃないかと思う。

今年度から変えたことがもう一つある。
登園はだんなさん、降園は私、と担当分けしたのだ。
(今までは全部私。)
私はその分、早く出社できる。
何もかも最初に全部変えてしまった方がいい、というのがだんなさんの意見で、私もそれに準じた。
今のところ、スムーズに移行している。

第7希望の認可園で、家から遠い、と泣きごとを書いたけれど、実際には、雨さえ降らなければ自転車通園は、家から徒歩5分だった認証園より楽なことがわかった。
寄り道しないし、重い荷物を手で持つ必要もない。
いきなり走り出す子供を追いかける必要も、「こらー!」「だめー!」と叫び続ける必要もない。
自転車に乗り、風に吹かれながら、子供と愉快に会話しながらいつの間にか家についてしまうという・・・

余裕じゃない?
(いやいや、どこかにトラップが。)

最後にひとつ。
子供は慣れるのが早いから、とよく言われることだけれど、それはちょっと違うと思う。
慣れないと生きていけないから、周りの様子を見て、馴染むために必死で努力した結果なんだと思う。
大人のように、その場凌ぎということができない。
彼らにとって、世界はいつでも全力投球なのだ。